相続人が確定したら次にやること ― 財産を正しく把握するという大切な作業

戸籍を集め、相続人が誰なのかが確定したら、次に行うべき重要な作業は「相続財産の把握」です。

 相続は、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産も含めてすべてを引き継ぐ制度です。預貯金や不動産だけを分ければよい、というものではありません。借入金や未払いの税金、クレジット債務なども相続の対象になります。まずは全体像を正確に把握することが不可欠です。

 

 具体的には、次のようなものを確認していきます。

預貯金、不動産、有価証券、保険、退職金、動産その他資産、マイナス財産など

 

 これらを一つひとつ洗い出し、「財産目録」として一覧にまとめます。財産目録を作成しておくことで、遺産分割協議を円滑に進めることができ、相続放棄を検討すべきかどうかの判断材料にもなります。
 また、「財産はこれだけだろう」と思い込みで進めてしまうと、後から新たな財産が見つかり、相続人間のトラブルにつながることもあります。公平な分割のためにも、できる限り客観的な資料に基づいて確認することが大切です。